「今の仕事向いてないかも」「家事育児と両立できない…」「このままで小1の壁超えれる?」なんて、自分のキャリアに漠然とした不安を感じているHSPママさんはいませんか?
結婚・出産を機に、自分のキャリアと向き合わざるを得ないHSPママも多いと思います。
そんな私も子供を出産してから「もっと子供との時間を確保したい」「イヤイヤ働いている自分を子供に見せたくない」と思い、公務員からフリーランスにキャリアチェンジをした1人です。
この記事では、HSPママが仕事で抱えやすい悩み、向いている仕事や家庭と上手く両立するための工夫を解説しています。
無理なく自分らしく働けると人生の充実度がかなり上がるので、ぜひ参考にしてください。
HSPママが仕事で感じやすい悩みとその背景

仕事と家庭に追われる毎日のなかで、「なんでこんなに疲れてるんだろう…」「他のママは平気そうなのに、どうして自分は…」と疑問に思ったことはありませんか?
HSPママが仕事で疲れた・辛いと感じやすいのには、以下の理由が考えられます。
- 刺激を受け取りやすい
- 人間関係でエネルギーを消耗しやすい
- 完璧主義で頑張りすぎてしまう
ここからは、それぞれの要因を詳しく解説していきます。
刺激を受け取りやすい
HSP気質のある人は五感や感情のセンサーが非常に敏感です。
職場雑での音、複数のタスク、他人の表情の変化や声のトーン…そういった刺激を無意識に拾い続けることで、仕事が終わる頃にはエネルギーが枯渇してしまいます。
私も公務員として勤めていた時は、仕事が終わる頃にはクタクタで、子供や自分と向き合う時間なんてなく、とにかくご飯を食べさせて、寝かしつけて…という毎日でした。
寝かしつけの後に自分の時間を楽しむなんて余裕は皆無で、「私の人生は職場と家の往復だけ……」と絶望していました。
あの頃は、周りと同じようにやっているのにどうして自分だけこんなに疲れてしまうのか不思議でしたが、無意識に刺激を受け取っていたのだと思います。
HSP気質がある方は、とにかく他の人と比べて疲れやすい傾向があるということを自覚しておきましょう。
人間関係でエネルギーを消耗しやすい
HSPは相手の感情に共感しやすく、「嫌われたくない」という気持ちが強く出やすい傾向があります。
同僚や上司のちょっとした一言や態度に敏感に反応し、必要以上に自分を責めてしまうことも。
特に高圧的な人が職場にいたりすると、同じ空間にいるだけでゲッソリしませんか?
私にも、仕事が終わり家に帰ってからも脳内で職場の人間関係について永遠と悩んでいる日々がありました。
勤めに出ていれば人間関係は避けては通れないのである程度は仕方ないのですが、人の感情に敏感すぎると仕事以外の部分で精神的に疲れやすくなってしまいます。
完璧主義で頑張りすぎてしまう
「ちゃんとやらなきゃ」「迷惑をかけたくない」という思いが強く、必要以上に頑張りすぎてどっと疲れることはありませんか?
HSP気質のある人は、物事を細部まで深く考える性質ゆえに、どうしても完璧主義になりやすい傾向があります。
ですが、子育てをしていると「まだ仕事が終わってないのに、子供が熱を出して帰らなければいけない」「大事な業務の日に限って子供が体調を崩す」なんてこと、多いですよね。
そうすると、どうしても他の人に迷惑をかけてしまいますし、全てを1人で完璧にこなすのは無理です。
きちんとやりたいという責任感は素晴らしいですが、仕事も家事も全てを自分だけで何とかしようとすると、体力的にも精神的にも疲れ切ってしまいます。
HSPママに向いている仕事の特徴

「私に向いてる仕事なんてないんじゃ…」と落ち込んでいるHSPママさん、あなたにも向いている仕事は必ずあるので落ち込まないでくださいね。
HSPママに向いている仕事は、以下の特徴が挙げられます。
- 一人で集中できる時間が多い
- 人間関係がシンプルで摩擦が少ない
- 自分のペースで進められる
- 意味ややりがいを感じられる
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
一人で集中できる時間が多い
一人で集中できる時間が多い仕事は、HSP気質のあるママにとって合っている仕事と言えます。
なぜなら、周りから受ける刺激が抑えられ、途中で思考や作業に邪魔が入らないのでストレスを感じにくいからです。
たとえば、Webライターやデータ入力など在宅ワークが可能な仕事や、図書館のような静かで落ち着いた環境でできる仕事が相性が良いでしょう。
実際、私も在宅で仕事をしていますが、一日の終わりに感じる疲労感が働きに出ていた頃と全く違います。
子供達を寝かしつけた後でも、自分のことをやる気力が残っているのでびっくりしました。
自分では意識していなくても、それだけ以前の職場環境では様々なものから刺激を受けていたのだと改めて気付きました。
人間関係がシンプルで摩擦が少ない
HSP気質のあるママは、出来る限り人間関係がシンプルな職場や仕事を選びましょう。
小規模な職場や、明確な役割分担がある職場は、人間関係による消耗が少なくなります。
私もフリーランスになってからは在宅ワークとなり、関わるのは決まったクライアント様だけなので、人間関係でのストレスはゼロに近いです。
公務員時代の人間関係でのしがらみが嘘のようで、家で悩むこともなくなりました。
イヤイヤ飲み会に行くなんてことも、今では一切無関係です。
HSPの気質があると、無意識でも色んなことに敏感で刺激になりやすいので、仕事以外で感じるストレスは減らすのが理想的でしょう。
自分のペースで進められる
タスクやスケジュールの管理を自分のペースで決められる仕事が、HSP気質のあるママにとっておすすめです。
HSP気質の人あるあるだと思いますが、物事を進める時に頭の中で進め方やスケジュール感を、自分なりに計画を練ってから動きませんか?
自分なりの進め方をシュミレーションしているからこそ、ペースを崩されると焦るしイライラしてしまうことも……。
ママになると仕事だけでなく家庭との両立もあるので、余計に自分だけのペースでは進めなくなりますよね。
だからこそ、仕事量や納期を自分で決められるような業務が理想的です。
意味ややりがいを感じられる
どんな業務内容でも良いですが、自分が意味ややりがいを感じられる仕事が、向いている仕事となる大きな要素として考えられます。
HSPは人一倍「なぜ、この仕事をするのか」という意味を大切にします。
たとえば、有名な大企業に勤めていたとしても、自分が働く意味を見出せなければ、その仕事を続けるのは苦しくなってしまうでしょう。
逆に、中小企業やパートだったとしても、自分が働いていてやりがいを感じるなら、毎日が充実していると感じます。
実際、私も公務員だった時は「公務員は安泰だね」と必ず言われましたし、地方では収入も高い方なので羨ましがられました。
でも、毎日の業務にやりがいを感じられず、定年までこんな毎日が続くのかと想像するとゾッとしていました。
どうせ一度きりの人生なのだから、世間や周りの意見に流されず、自分がやってみたいと思える分野の仕事にチャレンジしてみましょう。
HSPママが避けた方がよい仕事の特徴

繊細で色んな刺激を受けやすいHSPだからこそ、ストレスが大きくなりそうな仕事の特徴を知って、なるべくそのような仕事や職場は選ばないようにしましょう。
HSPママが避けた方が良い仕事は、以下の特徴が挙げられます。
- 常に人と接し続ける接客業
- ノルマや競争が激しい営業職
- 突発的な対応が多く精神的負荷が大きい職場
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
常に人と接し続ける接客業
感情の起伏が激しいお客様への対応や、終始立ちっぱなしで人と接するような仕事は心身ともにストレスが大きい可能性があります。
HSP気質のある人は、意識しなくても人の表情や雰囲気などを敏感に読み取ってしまう傾向があるからです。
たとえば、クレーム対応をしなければいけない職場や、常に忙しいレジ打ち業務などは対人面におけるストレスが高いと考えられます。
最近、コンビニに行ってよく思うのは、レジが混雑してイライラしているお客さんが居たり、郵便物の発送や公共料金の支払いなど様々なお客さんが居て、対応しているコンビニ店員さんスゴくないか!?ということです。
颯爽と業務をこなしながら笑顔で接客しているコンビニ店員さんを見ると尊敬に値します。 (私なら絶対無理だ…。)
学生の頃は必要に迫られて接客業もしていましたが、全然自分に向いていなかったなぁと改めて思います。
もし、それでも接客業に挑戦したい場合は、1対1の接客や穏やかな雰囲気の中で接客できるようなスタイルが望ましいでしょう。
ノルマや競争が激しい営業職
数値や成果を追い続けるプレッシャーは、HSPママにとって大きな負担となり精神的に追い詰められる要因になります。
HSP気質のある人は、結果だけでなく物事のプロセスや本質にこそ意味があると考える傾向があるからです。
成績や業績のために言葉巧みに営業するのではなく、自分が本当に良いと思うものを、お客様にも納得して選んで欲しいと思いませんか?
また、常に周りと比べられるような環境では、HSPの繊細さから自責思考が加速されて、辛いと感じることが多くなってしまいます。
ノルマや競争が激しい営業は、HSPママにとって精神的な負荷が大きすぎるため、できれば避けた方が賢明です。
突発的な対応が多く精神的負荷が大きい職場
感情的な対応や生命にかかわる対応など、精神的負荷が大きい業務が突発的に起こるような職業も避けた方が無難です。
「スケジュール通りに進む」「慣れたことをコツコツと丁寧にこなす」といったような職人的な業務の方が、HSPママには合っています。
医療や介護、コールセンターなどの仕事を長期的に続けていくには、強いメンタルが必要になることは容易に想像できます。
もし、そのような仕事を選ぼうかと迷っている場合は、なぜその仕事を選びたいのか考えてみてください。
その答えが「給料が良い」「福利厚生費が手厚い」などの条件面だけの場合は、もう一度考え直して欲しいなと思います。
どんなに条件が良くても、長く続けられなければ意味がありませんし、あなたの体調や精神面が崩れてしまったら大事な家庭にも影響がでてしまいます。
社会的な評価やものさしではなく、HSP気質のある自分が無理なく働ける職場かよく考えてみましょう。
HSPママが仕事と家庭を両立するための工夫

現代社会の中で仕事と家庭を両立するのは、簡単なことではありません。
だからこそ、どうすれば仕事も家庭も上手く回せるのかを考えて、対策や工夫することが重要です。
HSPママが仕事と家庭を両立するためには、以下のような工夫が効果的です。
- 家事・育児と仕事の優先順位を見直す
- 「休息のための余白」を確保する
- 完璧を目指さず、積極的に手を抜く
ここからは、各工夫について詳しく解説していきます。
家事・育児と仕事の優先順位を見直す
まずは、自分の中の優先順位を見直してみましょう。
自分にとって何が大事で、何を優先的にしたいのかが分かっていないと、全てに全力を注ごうとして精神的にも体力的にも消耗してしまいます。
HSPの人の持つ責任感の強さは素晴らしいのですが、全てを完璧にこなすのは誰であっても無理です。
全てに100%で臨んでしまうと、結局、全てが中途半端になってしまう可能性も。
たとえば、家事の中でも掃除はきちんとしたいのか、料理だけは手作りしたいのかなど、人それぞれの優先順位があると思います。
あなたにとって優先順位が高くないものは、積極的に外注化したり楽する工夫を考えてみましょう。
「休息のための余白」を確保する
予定を立てる時は、エネルギーを回復させるために、必ず空白の余白を残しておくことが大事です。
HSP気質のあるママは他人より疲れやすいので、予定や用事を詰めすぎると追い詰められてしまうことがよくあるからです。
一日の中で、一週間の中で、一カ月の中で……予定を立てる時は、必ず最初に休むための余白を確保します。
たとえば、昼休みは同僚と食べずに一人で過ごす、通勤中は音楽やポッドキャストで癒されるなど、ほんの小さなことからでも良いので自分を回復させるルーティンを持ちましょう。
私も休みがあればどこかに出掛けなければいけないと思って予定をたくさん詰め込んでいましたが、今は何もしない日をまず確保するようにしています。
余白があるからこそエネルギーが回復できて、仕事や家事育児に精を出すことができます。
完璧を目指さず、積極的に手を抜く
生活は毎日続きます。
だからこそ、手を抜けるところは手を抜いて、仕事と家庭のバランスをとりましょう。
全てに完璧を求めていると、いつかは体力的にも精神的にも限界がきます。
私達は今まで「最後まできちんとやりなさい」と教えられてきましたし、SNSでは家事・育児・仕事全てがあたかも完璧のようなキラキラした生活が目に付きます。
なので、「手を抜くこと=悪い事」と思ってしまい、罪悪感を抱いてしまいがちです。
しかし、手を抜くことは「生活を回すための手段」であり、立派なスキルなので罪悪感を抱く必要は全くありません。
手を抜くところとしっかりとやるところのメリハリをつけましょう。
完璧を求めてイライラするより、ゆるくても笑顔で過ごせた方が自分も家族も幸福度が上がることを私も実感しています。
HSPママは「無理せず働ける環境選び」が何より大事
HSPママは、その感受性の高さゆえに、仕事でも家庭でも人一倍気を使い、疲れやすい傾向があります。
けれど、その繊細さは丁寧な仕事や思いやりのある対応という形で、必ず強みになります。
大切なのは、無理をして自分をすり減らすことではなく、「無理せず働ける環境を選ぶこと」です
周囲の価値観や「こうあるべき」に縛られず、自分の心地よさを最優先にしていいのです。
あなたが笑顔でいられる働き方こそが、家族にとっても、あなた自身にとっても一番の幸せにつながります。
キャリアチェンジや再就職に挑戦することは、とても勇気がいることです。
私も公務員を辞める時は、周りから反対されることも多く不安が大きかったです。
今となっては1ミリも後悔していません。
確かにフリーランスになって不安定な部分もありますが、子供達との時間が確保できるし、何より無理なく自分らしい働き方ができているから。
もし今、仕事について悩んでいるHSPママさんがいるなら、より自分らしく生きるための転換期なのかもしれません。