HSPの子育てが辛いと感じる5つの理由を解説!対処法や子育てに活かせる強みも紹介

HSPの子育てが辛いと感じる理由を解説!対処法や子育てに活かせる強みも紹介

HSP気質を持っている方、「子育てが辛い」「子育てに向いてない」と悩んでいませんか?

筆者もHSPで2児の子育てに奮闘していますが、新米ママの頃は他人と比べては落ち込む毎日でした。

この記事では、HSPとは何かやどうして辛いと感じるか、辛さへの対処法などを解説します。

さらに、HSPだからこその強みを生かした育児法を自身の体験を交えてご紹介します。

あなたらしくもっと子育てを楽しむヒントが詰まっているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

 HSPとは?

HSPとは

HSPとはHighly Sensitive Personの略で、日本語では「とても敏感な人」という意味です。

アメリカの心理学者であるアーロン博士によって提唱された概念で、どの社会でも男女問わず5人に1人がHSPだと言われています。

最近はHSPという概念がメディアでも取り上げられるようになったので、言葉は知っているという人も多いのではないでしょうか?

HSPは感覚の敏感さや感受性の豊かさ、物事を深く考える傾向などが特徴として挙げられます。

上記の特性により、創造性や洞察力が高く、他者との関係においても相手の気持ちを察することが得意です。

一方で、感覚が鋭いので疲れやすかったり、共感力の高さ故に他者との境界線が薄くなったりする場合があります。

HSPの特性がマイナスに働くと生きづらさを感じることもありますが、重要なのは決して治さないといけないものではないということです。 

あくまでも生まれ持った気質なので、特徴を理解してコントロールし強みを活かすことで、より子育てを楽しむことが可能になります。

 HSPの子育てが辛いと感じる5つの理由

HSPの子育てが辛いと感じる理由

HSPの子育てが辛いと感じる理由は、以下の5つのとおりです。

  • 五感への刺激が多い
  • マルチタスクの連続
  • 子供の機嫌に影響される
  • 完璧主義
  • 自責してしまう

それでは順に詳しく解説していきましょう。

五感への刺激が多い

HSPの子育てが辛いと感じる理由の1つ目は、五感への刺激が多いです。 

子供と一緒に居ると泣き声やおもちゃの音などで溢れていますし、周囲に危険はないか五感を常にフル回転する必要があります。

筆者も2児の育児をしていて、休む間もなく泣き声や喧嘩の声を聞き続けていると、頭の中が音で溢れて耳を塞ぎたくなる場面に何度も直面してきました。

子供と居ると五感への刺激はつきものであり、多くの刺激を絶え間なく受け取ることにより、子育てが辛いと感じる要因となります。

マルチタスクの連続

HSPの子育てが辛いと感じる理由の2つ目は、マルチタスクの連続です。

物事を深く考える特性がHSPにはあるので、複数のことを同時進行で行おうとすると混乱してしまいます。

料理をしていると子供が話しかけてくる、洗濯をしていると子供がぐずるなど育児はマルチタスクだらけですよね。

1つのことを丁寧に予定通り進めたいHSPにとっては、マルチタスクの連続では全てが中途半端になってしまうようで強いストレスを感じてしまいます。

子供の機嫌に影響されやすい

HSPの子育てが辛いと感じる理由の3つ目は、子供の機嫌に影響されやすいです。

共感能力の高さがHSPの特徴であり、それゆえに子供の不機嫌や癇癪に心を揺さぶられてしまいます。

子供はまだ自身の感情をコントロールすることが難しく、時には理不尽なことで怒りをぶつけてくることがありますよね。

HSP気質のある親は子供の感情に巻き込まれやすく、イライラや悲しみが積み重なると「もう無理…」と限界を感じてしまうのです。

完璧主義

HSPの子育てが辛いと感じる理由の4つ目は、完璧主義です。

深く思考するHSPの人は、細部まで想定して物事を遂行しようとするので完璧主義になりやすい傾向があります。

しかし、子育ては不測の事態が起こりやすく、全く思い通りにいかないことも少なくありません。

栄養を考えて料理を作ったのに子供が食べてくれない、予定時刻に出発できないなんてことは日常茶飯事です。

完璧主義だと上手くいかなかったことに固執して、自分には子育てが向いていないと思うようになってしまいます。

自責思考

HSPの子育てが辛いと感じる理由の5つ目は、自責思考です。

相手の気持ちに寄り添い過ぎて、自分のせいだと自己否定しやすい傾向がHSPの人にはあります。

私も本当に自責思考が強くて、「子が癇癪を起すのは自分の育て方が悪いから?」「身長が周りより低いのは料理の栄養が偏っているから?」など自分を責めることばかりでした。

何でも自分を責めていると、子育てに正面から向き合うのがしんどくなってしまいます。

HSPの子育てが辛い時の対処法

HSPの子育てが辛いと感じる理由

HSPの子育てが辛い時の対処法は、以下の5つです。

  • 自分の気質を認める
  • 刺激を抑える対策をする
  • 1人の時間をとる
  • 人に頼る
  • 完璧を求めない

それぞれ詳しく解説しましょう。

自分の気質を認める

HSPの子育てが辛い時の対処法1つ目は、自分の気質を認めるです。

最初にも説明しましたが、HSPは治そうとして治るものではないので受け入れることが大切です。

自分の繊細さを否定し続けると、無理を重ねて心身のバランスを崩しやすくなりますし、どんどん子育てが辛くなってしまいます。

筆者も周りと自分を比べていた頃は子育てが苦しいことだらけでした。

しかし、「自分は敏感な気質を持って生まれたんだ」と認めて、「何もかも完璧なんて無理」と諦めるようになると、かなり楽になりましたよ。

まずは自分の特性を理解して認めることが、穏やかな子育てへの第一歩です。

刺激を抑える対策をする

HSPの子育てが辛い時の対処法1つ目は、刺激を抑える対策をするです。

生活の中で五感への刺激をなるべく減らす工夫をしましょう。

子育てをしていると音や光などの五感を刺激する情報が多いので、少しでも刺激を減らすことで心の余裕が生まれます。

例えば、子どもと過ごす部屋では日中は照明を少し暗くする、音の鳴るおもちゃは数を絞る、テレビは必要な時以外は消すなどの工夫が効果的です。

筆者も子供の泣き声がどうしても辛い時は、完全に音をシャットアウトしない程度の耳栓を使うなど工夫しています。

小さな事ですが五感への刺激を減らすと、感じるストレスの度合いが全く違いますよ。

1人の時間をとる

HSPの子育てが辛い時の対処法3つ目は、1人の時間をとるです。

意識的に1人の時間を確保するようにしましょう。

1人の時間は心身のストレスをリセットして、余裕を持って子供と向き合うための重要な時間です。

お昼寝の時間を家事に充てたりせず自身の好きな事をしたり、旦那さんに頼んで完全に自分だけの時間を確保するのも良いでしょう。

1人の時間を確保するのに後ろめたさなど感じる必要は一切ありません。

自分のことに集中できる時間を取ることはわがままではなく、自分と家族の豊かな生活を守る大切な習慣です。

完璧を求めない

HSPの子育てが辛い時の対処法4つ目は、完璧を求めないです。

子供を思うが故に強い義務感を抱く気持ちは分かりますが、完璧にこだわるのはやめましょう。

そもそも、あなたが正解だと思い込んでいることが、必ずしも子どもにとっての正解とは限りません。

栄養価の高い手料理を母親がイライラしている状態で食べるのと、総菜を皆で笑いながら食べるのでは、どちらが子供にとって幸せな時間でしょうか?

筆者もイライラしているのに気が付いたら、疲れているサインだと思い積極的に家事育児の手を抜くようにしました。

完璧じゃなくても、愛情が子供に届いていれば育児は大成功です。

 子育てに活かせるHSPの強み

子育てに活かせるHSPの強み

子育てに活かすHSPの強みは、以下の3つです。

  • 子供の感情に寄り添う共感力
  • 小さな変化も見逃さない危機管理能力
  • 日常を豊かにする感受性

 それでは、1つずつ解説していきましょう。

子供の感情に寄り添う共感力

子育てに活かすHSPの強み1つ目は、子供の感情に寄り添う共感力です。

HSP気質のある親は、子供の気持ちを深く理解し寄り添うことができます。

言葉にできない気持ちや言葉の裏にある感情を敏感に察知する力があるからです。

癇癪を起した時に頭ごなしに叱るのではなく、何が嫌だったのかなと気持ちの背景をくみ取り、寄り添った声掛けができます。

筆者も子供が癇癪を起こした時は叱るのではなく、抱きしめて感情に寄り添う声掛けをするようになってから癇癪が早く治まるようになりました。

 HSPの共感力は子供にとって強い安心感となり、自己肯定感を高めるだけでなく親子の絆も深めることができます。

小さな変化も見逃さない危機管理能力

子育てに活かすHSPの強み2つ目は、小さな変化も見逃さない危機管理能力です。

HSPの持つ敏感さは、子どもの体調や行動のわずかな変化に気付く力になります。

視覚・聴覚・直感を通して微細な違和感を感じ取ることに長けているからです。

「いつもより元気がない」「表情が少し曇っている」など、ちょっとした違いから心身の不調に気付ければ、早めに休ませるなど対処ができますよね。

小さなサインを見逃さない力は、子供を守るセンサーとして心強い武器になるでしょう。

日常を豊かにする感受性

子育てに活かすHSPの強み3つ目は、日常を豊かにする感受性です。

高い感受性は何気ない日常の出来事にも感動でき、子供の感性を育むことに繋がります。

風の匂いや空の色など見過ごしがちな幸せに気付けるHSPは、日常を丁寧に味わうことが得意です。

「雨の音が心地いいね」「皆でご飯を食べると美味しいね」など感じたことを子供と共有してみましょう。

あなたの感受性をポジティブに活用すれば、子供の視点を大きく広げてあげることが可能です。

まとめ

今回は、HSPの子育てが辛いことについて解説しました。

HSPとはHighly Sensitive Personの略で、刺激に対する敏感さや物事を深く考えるなどの特徴を持っています。

HSPの子育ては、敏感さなどの気質がマイナスに働いた場合に辛いと感じることがあるでしょう。

対処法としては、まずは自分の気質をよく理解して受け止めることが大切です。

HSPは治そうとして治るものではないので、他人と比べるのではなく自分は人より繊細なところがあるんだと認めると楽になります。

認めたうえで、受け取る刺激を減らす工夫や完璧主義をやめるようにしましょう。

また、HSPの特性は強みとして子育てに活かすことも可能です。

高い共感性や感受性は子供の気持ちに寄り添うことができ、感性を育んだり自己肯定感を身に付けることに繋がります。

さらに、細かな変化も見逃さない敏感さを活かせば、子供の心身の健康管理に役立つセンサーの働きをしてくれるでしょう。

子育てが辛いと悩んでいるHSPの皆さん、それはあなたが子育てに真面目すぎるくらい向き合っている証拠です。

少しの工夫やマインドを変えることで子育てをもっと楽しむことができるので、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

大丈夫、あなたの愛情はきっとお子さんに届いていますよ。

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